ComfyUIでWAN2.1を使って動画生成する際に生成時間を短くする方法として、フレーム補間とTeaCasheを紹介します。この二つだけでも、メインRAM16GB、VRAM16GBの環境で生成時間を60%ほど短縮できたので、興味があれば試してみてください。
どちらの方法もカスタムノードを使う必要があるので、カスタムノードのインストール方法については以下の記事を参考にしてください。
WAN2.1のローカル環境を構築した際の、画像から動画を生成するワークフローを変更して、フレーム補間とTeaCasheを実装します。元となるワークフローは以下の記事から入手できます。
初めにワークフローを少し変更してから、フレーム補間とTeaCasheの処理を追加します。
ワークフローの事前変更
生成時間短縮とは関係ありませんが、元のワークフローの画像や、動画再生時間などの気になった点を変更しておきます。
好みの問題なので飛ばしてもらっても構いませんが、WEBP以外の形式で動画を出力したい場合は、「Video Combine」ノードへの変更だけでもやっておくとよいと思います。
必要なカスタムノードパッケージ
- 「Video Helper Suite」
ワークフローの変更

- 「画像を読み込む」で、「アップロードするファイルを選択」をクリックして、画像を変更
- 「Wan画像からビデオへ」で、「長さ」を49に変更

- 「CLIP Text Encode(Positive Prompt)」で、画像に合わせてプロンプトを入力
- 「CLIP Text Encode(Negative Prompt)」で、元の中国語を翻訳した英語を入力

- 「アニメーションWEBPを保存」を削除し、「Video Helper Suite」のカスタムノード「Video Combine」を追加
- 「VAEデコード」と「Video Combine」を繋ぐ
- 「Video Combine」のパラメータを設定
- 「SaveWEBM」を削除
変更した結果
モデルロード時間含めて762s、動画生成処理のみで666sでした。
フレーム補間
フレーム補間は、既存の動画フレーム間に新しく中間フレームを生成し、動画を滑らかに見せることができます。動画の小さいfpsで生成した後にフレーム補間を行うことで、動画生成自体のフレーム数は少なくなり、生成時間を短縮できます。
必要なカスタムノードパッケージ
- 「Frame Interpolation」
ワークフローの変更
事前調整したワークフローを追加で変更します。

- 「RIFE VFI(recommend rife47 and rife49)」を追加し、「VAEデコード」と「Video Combine」に繋ぐ
- 「RIFE VFI(recommend rife47 and rife49)」のパラメータを設定
(「multiplier」がフレーム補間の倍率、2なら元の動画の1フレームが2倍の2フレームになるように補間される)

- 「Wan画像からビデオへ」で、「長さ」を25に変更
変更した結果
モデルロード時間含めて412s、動画生成処理のみで318sでした。
TeaCashe
TeaCasheは、前の動画生成ステップの計算結果をキャッシュすることで、推論速度を向上させるキャッシュ機構です 。動画生成のように連続するフレーム間で類似性が高い場合に、あまり意味のない計算を減らすことで、生成時間を短縮できます。
必要なカスタムノードパッケージ
- 「TeaCashe」
ワークフローの変更
フレーム補間を導入したワークフローを追加で変更します。

- 「TeaCashe」を追加し、「モデルサンプリングSD3」と「Kサンプラー」に繋ぐ
- 「TeaCashe」のパラメータを設定
(「rel_l1_thresh」を0.13にすると処理時間が数十分に伸びたので、0.2以上推奨)
変更した結果
フレーム補間と合わせて使うと、モデルロード時間含めて289s、動画生成処理のみで197sでした。
参考ですが、TeaCasheのみの場合はモデルロード時間含めて492s、動画生成処理のみで405sでした。
以上で、フレーム補間とTeaCasheを利用して動画生成時間を短縮することができました。
ただ、思うような動画を生成するには、パラメータやプロンプトなど色々調整が必要そうです。
コメント