蛇腹形状のチューブのように、規則的な断面変化の繰り返しで構成されているチューブの作り方です。
作ったチューブは、中心線に設定したカーブに追従して形状が変化するので容易に経路を変更できます。
Blenderのバージョンは4.4.3です。

蛇腹形状チューブ
チューブ径の大小が繰り返し変化する蛇腹形状を作成します。
中心線の作成

- ワークスペースを「レイアウト」に変更
- Shift+Aキーでメニューを開き、「カーブ」の「ベジエ」を選択し、ベジェ曲線を追加

- 追加したカーブを選択
- Tabキーで「編集モード」にし、カーブを編集
(制御点やハンドルの移動、制御点の押し出し、複数の制御点を選択して細分化するなど)
単位形状の作成

- Shift+Aキーでメニューを開き、「メッシュ」の「円柱」を選択し、ベジェ曲線と同じ位置に円柱を追加

- 追加した円柱を選択
- Tabキーで「編集モード」にし、円柱を編集
(円柱の上下面は削除しておく)
単位形状の配列化

- 円柱を選択し、「モディファイアー」プロパティの「モディファイアーを追加」をクリック
- 「生成」の「配列」を選択し、配列モディファイアーを追加

- 配列モディファイアーの「マージ」にチェックを入れる
(サブディビジョンサーフィスモディファイアーを設定した場合のつなぎ目を滑らかにするため)
配列の調整

- 円柱を選択し、「モディファイアー」プロパティの「モディファイアーを追加」をクリック
- 「変形」の「カーブ」を選択し、カーブモディファイアーを追加

- カーブモディファイアーの「カーブオブジェクト」に中心線となるベジェ曲線を設定

- カーブモディファイアーの「変形軸」を変更し、円柱の向きを調整
(ベジェ曲線の接線方向に合わせたい円柱のローカル軸を選択)

- 配列モディファイアーの「オフセット」を変更し、円柱を並べる方向を調整
(カーブモディファイアーの「変形軸」に設定した軸の値を1に変更)

- 配列モディファイアーの「数」で円柱を並べる数を調整
(「適合する種類」の「定数で指定」は円柱の数を直接指定、「長さに合わせる」は指定した長さに合う円柱の数を自動指定、「カーブに合わせる」はカーブモディファイアーで選択したベジェ曲線の長さに合う円柱の数を自動指定)
ここまでで蛇腹形状のチューブができました。
ついでに中心線を変更した場合の結果を確認しておきます。
中心線への追従を確認
中心線となっているベジェ曲線を「編集モード」で変更した場合は、円柱がうまく追従します。

中心線となっているベジェ曲線を「オブジェクト」モード移動で回転した場合は、円柱とのずれが発生します。
(ベジェ曲線と円柱を一緒に移動するだけであれば問題ありません。)

おまけ
捩じれたチューブの作り方
配列モディファイアーとカーブモディファイアーの間に、シンプル変形モディファイアーを追加して、捩じれたチューブを作ることができます。
シンプル変形モディファイアーの「ツイスト」を選択し、「座標軸」をカーブモディファイアーの「変形軸」と同じにします。

以上です。
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